フィンテックによる企業の即時データ化で決算書に頼らない信用格付けが可能になるかもしれません。

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フィンテックで信用格付けはどう変わる?

 

5つの星

 

フィンテックは非常に新しいテクノロジーで、日々進化を続けています。
もしも今のようなスピードでフィンテックが進化していけば、近い将来には様々な分野で大きな変化が起こることになると考えられます。
既に実用化に至っているものはもちろんですが、これから実用化が進む分野でも大きな変化が起こることになるでしょう。
以下では、そうしたフィンテックによって変わるものの一つとして信用格付けを取り上げていきたいと思います。

 

信用格付けとは

おそらく、多くの方は信用格付けと言ってもその内容についてはご存知でないと思いますので、まずはこの点の説明から始めたいと思います。
信用格付けとは、銀行が融資審査をする際に融資先の信用力を点数化して評価したもののことを言います。
言わば、銀行から見た融資先企業の成績表のようなものです。
信用格付けでは、融資先の信用力が以下の10段階で評価されます。

 

1~6 正常先

正常先とは、業況が良好で尚且つ財務内容にも特段の問題がないと認められる債務者のことです。

 

7 要注意先

要注意先に該当するのは以下の債務者です。

  • 金利減免や棚上げなどを行っていて貸出条件に問題のある債務者
  • 元本の返済や利息の支払いが事実上延滞しているなど、履行状況に問題がある債務者
  • 業況が不安定ないし低調な債務者
  • これ以外に財務内容に問題がある債務者

 

8 破綻懸念先

破綻懸念先とは、現状では経営破綻には至っていないものの経営難の状態にあり、経営改善計画等の進捗が芳しくなく、
今後、経営破綻に陥る可能性が大きいと考えられる債務者のことを言います。

 

9 実質破綻先

実質破綻先とは、法的には経営破綻に陥っていないものの深刻な経営難の状態にあり、尚且つ再建の見通しが無いと認められるなど、
実質的には経営破綻の状態にある債務者のことを言います。

 

10 破綻先

破綻先とは、破産、清算、会社整理、会社更生、民事再生、手形交換所の取引停止処分などの事由によって法的に経営破綻の状態にある債務者のことを言います。
以上が、銀行による格付けとその意味です。
銀行は融資先の企業に対してこうした評価を行い、融資の可否、融資の利率、融資可能額といったことを決め際の判断基準としています。

 

フィンテックで変わる信用格付け

銀行による信用格付けは現在、企業の作成する決算書を元にして行われています。
しかし、フィンテックの進化が今後も続いていけば、こうした状況は一変するかもしれません。

 

と言うのも、フィンテックが企業会計の分野でその能力をフルに発揮できるようになれば、会社の会計データをリアルタイムで把握することが可能になると言われているのです。
そうなると、銀行としては決算書の発表を待たずに売掛金の額や仕入れの支払額などを即座に把握できるようになります。

 

つまり、決算書が用をなさなくなるのです。

 

そして実際、企業の側では電子マネーや電子債権、クレジットカード決済などが増え続けており、決済情報の即時データ化は着実に進んでいます。
今後、企業において即時データ化が全面化し、銀行においてもそれらのデータを信用格付けの裏付けにするということになれば、融資において決算書が不要になるという未来が訪れるかもしれません。